資源生物科学実習もいよいよ終盤にさしかかってきました。
昨日6月30日は植物ホルモンの作用についての実験です。植物ホルモンは、ppm,ppbという極めて薄い濃度で植物体内で働いています(浴槽や25mプールに塩をほんの一つまみ…くらいの濃度)。最近は分析機器の性能が飛躍的に良くなり、このような微量成分を定量することが可能になっていますが、かつては植物ホルモンの主要な定量方法は生物検定が主要な定量方法だったそうです。今回は、イネの伸長に関わる植物ホルモンであるジベレリン(GA3)を体内で作れない“短銀坊主”というイネを用いて、外から与えたにGA3対してどのような伸長反応を示すか(濃度に見合った反応を示すはず)、正常品種の‘にこまる’と比較して評価を行います。発芽した種子を寒天培地に播種しこのまま1週間培養します。途中、培地が固まらない班などがあるなどトラブルもありましたが、1週間後、微量のGA3が果たしてイネ幼苗の成長にどれくらい影響を与えるのか結果が楽しみです。
最後に、サンプルのほうれん草からひょっこり出てきました。「ヨトウガ」だそうです。
基本的に害虫扱いされる子ですが、少し見守ってやりましょうか。
山本