応用昆虫学研究室修士2年鳥飼君の研究内容が論文として公表

 応用昆虫研究室修士課程2年生鳥飼君の研究の一部が、日本応用動物昆虫学会報(第66巻・第3号:87-89)に論文として公表されました。この論文は、イネに斑点米被害を引き起こすイネカメムシ成虫について、越冬場所からの移出時期と水田への飛来時期について明らかにしたものです。イネカメムシは成虫で越冬することは分かっていたのですが、その越冬場所や、越冬場所から移出する時期については断片的な報告しかありませんでした。そこでまず越冬場所を明らかにしたうえで、4月から越冬場所で成虫の個体数調査を行うとともに、水田でも飛来時期を調査しました。その結果、越冬している成虫は7月中旬まで越冬場所を離れないこと、7月中旬にイネが出穂すると越冬場所から移出し、その水田に飛来することが明らかになりました。

(応用昆虫学研究室:樋口)