植物感染生理談話会で発表しました(生命・別役研)

 9月4−6日に岡山大学で開催された令和5年度植物感染生理談話会(日本植物病理学会)に大学院修士課程の学生とともに参加してきました。今年で57回目を迎える長い歴史を持つ談話会ですが、毎年たくさんの学生も参加しており、また、大学のみならず企業や官公庁の関連研究者も集まる、年齢や組織の枠組みを超えた研究集会です。


「~植物感染生理学研究の未来~」という今回のサブタイトルにもあるように、最新の研究成果を共有して、参加者一同でふだんの学会では出来ないようなざっくばらんな質疑応答や意見交換を行なって、立場や世代を超えた同じ分野の参加者たちと交流する、夏休みだからこそ、の研究会です。


今回は別役研の4名の大学院修士学生と参加し、うち3名(大林藍、神野椰直、松山大輝、あいうえお順)がそれぞれの研究内容に関してポスター発表を行いました。3名ともM1でまだ道半ばの研究ですが、それぞれの研究内容の概略と、現在までに得た成果や、そこから考えられるさまざまな考察に関して発表しました。

この談話会の自由な雰囲気の中で、次々といろんな方々から質問を受けたり、コメントをもらったりと、それぞれ大忙しのようでした。有名な先生が突然、自分のポスターに興味を持って来てくれたり、初めて会う他大学の学生さんからクリティカルな質問をもらったり、というのがこの談話会の醍醐味です。大事な質問や貴重なコメントは忘れないよう、しっかりメモも取っていました。


コロナ禍の後、ようやく昨年度よりこの談話会も復活し、今年は懇親会も再開されました。例年、夜通しポスターの前で議論が続いていたこの談話会でしたが、今年はようやくその片鱗が見えてきました。そんな雰囲気の中、今回参加した当研究室の学生さん達も、他大学・機関の学生さんや先生方とそれぞれ交流を深めたようで、一緒に参加して良かったなと思います。


学会などで知り合いが増えると、次からはお互いに「どれだけ研究が進んだか」や「何が難しくて困ってるか」などが話題になるものです。今回参加したメンバーには、そうやって、研究室内に留まらない広い世界で切磋琢磨してもらいたいですし、研究室にもその経験を還元していってほしいものです。


(別役)