花卉園芸学研究室では、滋賀県の野生ワサビの育種利用に取り組んでいます。
山梨県にある種苗会社と共同で植物の栽培と形質評価を行っており、今回は生産農家で栽培してもらったワサビ畑の見学に行ってきました。
大学ではワサビは土に植えて栽培し維持していますが、練りワサビにする地下茎を大きくするにはやはり沢での栽培が必須です。
今回は、滋賀県の野生種が沢で栽培したときに、どのような生育を示すか調査することが目的です。
現地の栽培環境は私たちも初めて拝見しました。
当日は6月とは思えないほどの暑さでしたが、水田に入るととても涼しく、風がさわやかです。
緑がきれいですね。
ワサビを卒業研究テーマにしている学生さんも同行し、一緒にサンプリングを行いました。
これらは持ち帰って、辛味の主成分であるアリルイソチオシアネートを高速液体クロマトグラフィーで調査します。
生産者さんの現場を見てお話を聞くことで、初めてわかることが多くあります。
収穫するのはいつか、どんなところに卸されるのか、今後ほしい性質はなにか etc..
今回は、大学・種苗メーカー・生産者と3者が集まってお話できる貴重な機会でした。
持ち帰った材料を使って分析を行い、結果をフィードバックしてワサビ栽培に貢献できればと考えています。
(辻村)