教員の仕事の一つに、「保護者懇談会」というのがあります。
日本全国の複数の箇所で、龍谷大学にご子息を送り出している父兄の方と教職員が懇談を行い、不安な事があれば共有するというものです。
農学部設立後、早い時期に、広島での保護者懇談会に参加しました。そこで、「我が子がちょっとしたトラブルで、大学に行きにくくなっている。相談に乗ってもらえないか」という依頼を受けました。とあるクラブに入部したものの合わず、やめたいのだそうです。
滋賀に戻りそのものと食事をとりながら話をしました。新しいクラブを立ち上げる、そちらが忙しいから辞める、というような流れを作り、無事にクラブを辞める事ができました。そしてその人は、他の友人を巻き込んでセイヨウミツバチのハチミツを扱う「Konan Honey」というクラブを立ち上げました。社会福祉法人での商品化、マルシェでの販売、その過程を養蜂サミットという会で発表し表彰されるなど、精力的に活動してくれました。
今日は、その方の結婚式に呼ばれ名古屋に行きました。ご両親とはその保護者懇談会以来の再会で、互いに、その時の話がその学生の学生時代を変えたと(私からすると、めいいっぱい活動してもらった)いうことで、嬉しい限りでした。
出身ラボからの電報も来ていました。
この学生は海外農業体験実習ハワイの第一回にも参加してもらった学生で、彼女たちの参加は、この実習の良さを十分に体現できると教育プログラムにわれわれ自身も自信を持ちました。
こんな話をKonan Honeyでお世話になっている湖南市の農業法人チャレンジファームの方に話したら、今回の結婚式に呼ばれていたKonan Honeyのメンバーとご両親にぜひ新しいハチミツを持っていけ、ということでそれを手土産としました。これまでは滋賀県南部産だったのですが、このラベルのものは湖南市産になります。湖南市産のもの、4月5月6月と季節を区切ったもの、を作っていこうというのが当初のアイデアで、彼女たちが卒業後に、やっと湖南市産のものを作れる体制ができたのです。
学生の成長、社会との関わり、教育、いろいろ思うところがありますが、学生の成長は嬉しい限りです。こちらの進展にも喜んでもらえ、いい振り返りの時間になりました。
次は、10月25日の農学部設立10周年記念のイベントで会いたいねと、再会を約束しました。
(古本)