7/8、京都工芸繊維大学 応用生物学過程 半場裕子教授に「ヒートアイランドと植物の役割」というタイトルで、講演いただきました。
ヒートアイランド現象やドライアイランド現象の要因について、詳しく説明されたあと、そのような都会の環境における街路樹の役割について紹介されました。難波にある、なんばパークスの例や、自身の調査から、どのような環境下にどの樹種がよいかなどを話されました。
また、当日、学生さんからの質問も多数あり、その場で質問できなかった学生さんに対しては、後日、半場さんからの回答もしていただきました。
― 体感では気温はそこまで上がっていないし降水量も変わっていないように感じていて、スライドに示されたデータを見て減少の幅が年々大きくなっているのが示されるとかなり驚いた。植物生理学というと実験室内で行う研究活動がメインだと思っていたが、都市の植物を研究対象にして活動できているのはとても意外だった。
― 二酸化炭素を減らすために植物を利用することは知っていたが、外観が好ましい植物を使用していて二酸化炭素の吸収率をあまり考慮していない、という話が印象に残った。なぜ植物を植えようとしているのか本質的なところを忘れないようにしないといけないなと思った。
― 私は植物のストレスについて興味があったので、都市の環境と街路樹のストレス研究内容についてすごく興味を持てて、面白そうだと思った。街路樹の必要性について今まであまり考えていなかったため理解することができてよかった。
(塩尻)