2026年6月20日〜21日、食料農業システム実習D(高島)では今年も高島市マキノ町森西での現地実習を実施しました。この実習はコロナ明けの2021年度から実施していて、毎年この時期に現地で実施される「普請」に参加させてもらいながら棚田をはじめとする地域資源管理の実態について学んでいます。過去の実習の様子については、ぜひこちら(2021年度その1 その2 2022年度その1 その2 2024年度 2025年度)をご参照ください。
日曜日に行われる普請に先立って、例年土曜日は最初にみなくちファームさんを訪問しています。経営主は森西のご出身で、アパレル産業でのご経験を経て新規就農されました。きっかけはリーマンショック(2008年)による不況で、「仕入れたものを売る」商売から「自分で作ったものを売る」ビジネスに転換したいという思いからだったそうです。条件のあまり良くない農地での有機無農薬栽培の取り組みからスタートし、草刈りをはじめさまざまなところで周囲の信頼を得ながら循環型農業(里山オーガニックビレッジを提唱されています)の取り組みへと発展を続けておられます。そのなかで、農業もまた周囲とのつながりがとても重要で、できるだけ自分たちで作ったものを販売しようとしているけれども、やはりいろんな人たちとの取引関係・関わりが欠かせないとおっしゃっていたのが印象的でした。
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| 雨の中、カフェスペースでお話を伺いました |
みなくちファームさんには、食料農業システム学科を2022年に卒業された大橋さんが従業員として就職されています。就農5年目を迎え、農場長の瀬口さんとともに主戦力として頼られている様子を嬉しく拝見しました。
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| 大橋さんも交えて懇談中 |
その後場所を森西に移して、森西区の役員の方々とのディスカッションを行いました。この日はあいにくの荒天で、並木カフェメタセコイアのご協力も得て室内で森西の歴史と農業の営みについてご講演いただき、学生からの質問に熱心にお答えいただきました。
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| 意見交換会の様子 |
今年度の実習は、新たな試みとして経済学部西川ゼミからも10名の学生(と西川先生!)が実習プログラムに同行してくれました。西川ゼミではフィールドワーク先の1つとして森西と交流を続けていて、昨年度しがのふるさと支え合い事業で森西との連携協定を結んで米作り・パックごはんの販売などを手がけています(プレスリリース記事)。今回実習受講者と協力して瀬田キャンパスでもパックごはんの販売について計画しており、西川ゼミの森西での活動についても情報提供を受けました。
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| 西川ゼミによる発表中 |
激しく降っていた雨も日曜日にはすっかり上がり、普請は蒸し暑いなかでの活動となりました。この普請は農家・非農家を問わず原則として集落全戸から人が出て、水路の泥上げや獣害柵の補修といった地域農業資源の保全活動のほか、田屋城への登山道の整備などの景観・地域資源全体の維持管理活動も行います。普請は年3回実施され、ふだんなかなか顔を合わせない住民どうしの交流の場ともなっています。参加した学生は、汗と泥だらけになりながら、現地の方々からそれぞれの作業のやり方や意味などの他にも、さまざまなお話を伺っていました。
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| 集合排水路から水草を引き上げています |
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| 田屋城趾の草刈り |
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| わかりにくいですが、登山道で水を逃す溝を切っています |
実習受講者は、これから現地実習で体験したことを言語化して振り返るという作業に入ります。今年はどんなレポートを読むことができるか、今から楽しみです。
安全な現地実習の実施をサポートしてくださった森西区の皆様、みなくちファームの皆様、そして西川ゼミの皆さん、貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。そして、皆さんお疲れさまでした!(山口)






