京都府の茶農業・茶産業に関する特別講義を実施しました

2021年6月4日

総合演習Ⅰ(香川ゼミ)で、京都府茶生産協議会の加藤英幸様をお招きし、京都府の茶農業・茶産業の現状と問題点について特別講義をしていただきました。

かつて、茶は収益性の高い農産物であり、農家も比較的豊かでしたが状況は一変しています。農業構造は脆弱化し、後継者のいない農家も少なくありません。

 
 
その要因を茶生産・加工の特色や流通の仕組みの複雑さと絡めて説明していただきました。

学生は普段の勉強内容や事前に自分が調べたことと関連付けながら積極的に質問していました。大変良い特別講義だったと思います。

 


今後は、現地で調査を行い、お聞きした話を現場の実態の中で確かめ、これからの茶農業・茶産業について議論したいと考えています。

早くコロナが収束してくれることを願います。

(食料農業システム学科:香川)

 

 

 


 

 

 

植物生命科学実験(6/1)

今回の3回生の植物生命科学実験(担当:塩尻先生)では、

アブラナ科蔬菜につく昆虫の調査をしました。



1か月前に鉢に植えたダイコン、コマツナ、キャベツ。

生育過程での、植食性昆虫の変遷を観察してきました。

班のメンバーで協力して、水やりや観察を続けてきたので、愛着をもって観察できました。



(中田)

【植物生命科学科で扱う実験生物】No.01 コムギ

 植物生命科学科では、植物はもちろん、微生物から昆虫まで(中には動物を使ってのデータも!)さまざまな生物を実験に用います。このシリーズでは、各研究室で扱っている生物を順番に紹介していきます。


植物遺伝学研究室(竹中)では主にコムギを用いた研究を行っています。
昨年の冬から栽培していたコムギも,いよいよ収穫の時期が近づいてきました。麦秋です。
美しいコムギの穂を紹介できたらいいのですが,残念ながらほとんどの穂は白い袋の中です。


一鉢づつ異なる系統のコムギを栽培しているため,隣の鉢の系統と交雑しないように,
出穂した穂には袋をかぶせるためです。袋には通し番号のついたシールを貼って,出穂した日がわかるようにしています。

展示用に栽培した系統には袋をかぶせていません。

 今年はクラブコムギと呼ばれる穂が密になる系統も栽培しました!

実験のために人工交配も行っています。
コムギの交配は,自家受粉しないように葯を全てピンセットで取り除いた(除雄と言います)穂に,目的の系統の花粉を振りかけます。花粉がかけやすいように穎の先端は切り取っているため,成熟してくると種子がはみ出してきます。

交配が成功しているか袋を外してみました。十分な数の種子がついているようです!


                                                                                                        (竹中)



研究成果が論文として公表されました(植物生命・塩尻研)

 セイタカアワダチソウは匂いで「血縁」関係を認識するのか?また、もし「血縁」を識別するとしたら、何のために識別するのか?という研究を論文として発表しました。

匂いを介したセイタカアワダチソウのコミュニケーションの話

仮説として、『他人の敵は自分の敵じゃない。』つまり、他人がやられているからといって、自分にはその敵が来ないから、匂い情報が来ても防衛をあまりしないのだ、と考えました。

実験の結果、セイタカアワダチソウが被害をうけたときに出す匂いは、セイタカアワダチソウの遺伝子型で異なる(つまり「血縁」により差がある)ことが示されました。また、「血縁」が近い匂いを受容したときほど、誘導防衛が強くなり被害に遭わなくなることがわかりました。そしてセイタカアワダチソウの遺伝子型(つまり「血縁」)によってセイタカアワダチソウ周辺の昆虫群集が異なること、さらに血縁が近いほど周りの昆虫群集が似ていることが明らかになりました。

これらの結果から、セイタカアワダチソウは、匂いで「血縁」関係を認識できること、そして、より必要なときに防衛を強くすることが示唆されました。植物にはまだまだわかっていないことがいっぱいありますね。

Plant–plant communication and community of herbivores on tall goldenrod 
Kaori Shiojiri, Satomi Ishizaki, Yoshino Ando
Ecology and Evolution
First published: 02 May 2021 https://doi.org/10.1002/ece3.7575




【塩尻(別役編集)】

新入生による田植えが行われました。

龍谷大学農学部では【食の循環実習】という実習があります。農学部全学科の学生が、農作物を育てるところから調理・提供するまでを包括的に体験する実習です。その中でも特に目玉となるのが、毎年新入生が行う田植えです。今年も5月22日(土)の梅雨のわずかな合間に、教職員や学生スタッフ達による最大限のコロナ感染対策のもと、植物生命科学科の新入生たちが他学科の学生とともに田植えに挑戦しました。

 実際の農業では機械で田植えすることがほとんどですが、教職員や学生スタッフ達の手慣れた誘導で、新入生のみなさんも手作業でもきれいに田植えができました。さぁ、秋の収穫時には無事に実っているでしょうか?新入生のみなさんも、秋の収穫を楽しみに過ごしてくださいね。(その裏で、収穫までこっそり田んぼの管理をしてくれている農場スタッフさん達への感謝の気持ちも忘れないようにしましょう!)





(別役)