学生が国際学会で発表しました!

9月8日~10日の3日間にわたり,第10回アジア作物学会議(Asian Crop Science Association Conference: ACSAC10 (http://acsac10.org/))が開催され,本学大学院農学研究科修士課程の清水君(植物栄養学研究室),桝田君(作物学研究室),今年の3月に卒業後に兵庫県職に採用された玉置君(同)が,それぞれ本学で研究した成果を発表しました.Covid19の感染拡大でオンラインでの開催になりましたが,アジア諸国の多くの参加者と情報交換ができたようです.



(作物学研究室 大門)

8/7・8/8オープンキャンパス(植物生命科学科担当分)

 8月7日、8日に、龍谷大学ではオープンキャンパスが開催され、農学部でも各学科でイベントが行われました。

植物生命科学科では、学科や各研究室の紹介ポスター&動画の展示に加えて、学科教員が執筆に関わった教科書などの書籍類の展示を行いました。展示会場では学科教員と在学生が常駐し、参加された受験生や保護者の方々からのさまざまな質問に対して、教員や在学生、それぞれの目線での回答を行いました。


展示会場では、センチュウが感染した植物の根を観察するための顕微鏡も設置して、参加者に顕微鏡観察を体験していただきました。こういった観察をするためには、植物組織を固定・薄切りして、よく見えるように染色したものを用意する必要があるのですが、今年の3年生が実際に学生実習で作成したものを用いました。高校の生物教科書では出てこないようなサンプルを実際に観察することで、農学部での学びの一端を感じていただけたかと思います。




また、農学部では、各学科がそれぞれ、学科での教育・研究の様子を感じてもらおうと様々なイベントを用意していましたが、植物生命科学科では学生実習体験を企画しました。今年は古本先生による【植物の気孔を顕微鏡で観察する実習】でした。コロナ禍対策もあり、限られた時間、限られた人数でしたが、7日・8日ともにほぼ予約人数いっぱいで、盛況のうちに終了しました。農学部生が普段、さまざまな実習のために利用している学生実習室で行ったこともあり、受験生や保護者の方々にも【農学部生】のイメージがおぼろげながらも湧いたのではないでしょうか。



今年度はコロナ禍対応で予約制になるなどの不便もありましたが、限られた参加者数の中、その分、じっくりと質問対応や実習体験を行うことも出来ました。来年も含めてコロナ禍でまだまだ先の見通しが不透明なところもありますが、今後のオープンキャンパスイベントにも是非ご注目ください。


(別役)




入門ゼミでのプレゼン発表会(植物生命)

龍谷大学農学部では、前期に新入生対象の入門ゼミという授業があります。

植物生命科学科の場合は、新入生を10人程度のクラスに分けて、それぞれ教員が1人ずつ担当します。農学部の紹介や学科教員の研究内容の紹介に始まり、さらには(ここが一番大事ですが)大学生として必要なレポート作成やプレゼンテーション作成・発表の方法などを身につけます。

この授業の集大成として、植物生命科学科では、7月17日にプレゼン大会を行いました。学科の全6クラスそれぞれであらかじめ予選(?)を行って、クラスごとに2題の代表プレゼンを選出してもらい、合計12題分の発表が行われました。複数人で一題を発表するクラスもあれば、1人一題のクラスもあり、クラスごとの個性が伺えました。


コロナ禍での感染防止対策として大教室での開催となり、慣れない緊張の場だったと思いますが、登壇した学生さんは皆、緊張もなく、とても堂々とした発表をしてくれました。

大学生らしく【自由課題での発表】としたところ、植物生命科学科の学生らしい【生物】に関することから、【地学】のような学問分野、さらには【ファッション】から【阪神タイガース】まで、多彩な発表内容で、それぞれ内容の深みもありました。学業はもちろんですが、大学生の時間のうちに興味あることをそれぞれ極めてほしいと思います。

この新入生たちが、4年間を有意義に過ごして、堂々とした卒業研究発表をしてくれる日が今から楽しみになる1日でした。


(別役)





研究内容が紹介されました(植物生命・塩尻研)

植物生命科学科の塩尻先生のご研究の紹介記事「植物の匂いが結ぶ植食者と寄生バチの関係」が、JT生命誌記念館発行の季刊「生命誌」106号に掲載されました。植物と昆虫の間の興味深いやりとり(相互作用)のお話です。



以下のサイトからもご覧になれます。

JT生命誌記念館発行「生命誌」106号

「植物の匂いが結ぶ植食者と寄生バチの関係」


世の中にはまだまだ未知の面白い生命現象がたくさんありますね!



(別役)

【植物生命科学科で扱う実験生物】No.13 ナス

   植物生命科学では、植物はもちろん、微生物から昆虫まで(中には動物を使ってのデータも!)さまざまな生物を実験に用います。このシリーズでは、各研究室で扱っている生物を順番に紹介していきます。


ナスは日本の代表的な夏野菜です。

龍谷大学の牧農場でも、今年もたくさん収穫されていました。

私たちが食べているナスは、もちろん実の部分です。

その実をつけるために、ナスの花にはいろんな工夫がされています。



◎ナスの花について◎

このようにナスの花は下を向いて咲く様子がよく見られます。

中心にある細長く先端が緑の器官がめしべで、めしべを取り囲むように6本のおしべが配置されています。

花粉はおしべの黄色い葯の中で作られます。

葯の先端がフタのように開いて(裂開といいます)、花粉が出ていく仕組みになっています(→の部分)。

花が下を向いていることで、めしべの先端(柱頭)に花粉が付き、受粉できる、というわけです。

 



上の花は1枚目の写真の花と比べて決定的な違いがありますが、わかりますか?

正解は、中央の薄い緑の組織(めしべの柱頭)の位置です。

栄養不足や気温・日照が生育に合わないと、めしべの長さが短くなることがあります。

めしべが短いと葯が開いても上手に受粉できず、花は落ちてしまいます。

今は実を育てられそうにない、とナスが判断しているのですね。



◎雄性不稔◎


私は、ナスの雄性不稔について研究しています。

雄性不稔とは花粉が上手く作られない性質のことです。

 

正常なナスでは葯が丸々と太っているのに対し、雄性不稔性のナスでは、葯が扁平になっています。

顕微鏡で花粉を観察してみると、両者の差は明らかです。

雄性不稔のナスの花粉では、受精して種をつくることができません。

つまりその系統は途絶えてしまいます。

そこで雄性不稔ナスを育てる時には、正常ナスを一緒に育てて、花がついたタイミングで人工交配する必要があります。

できたナスから種をとり、系統を維持していきます。


この雄性不稔ナスを使って、不稔を引き起こす遺伝子を突き止める研究を行っています。



                                  (辻村真衣)